sunday-labの日本語訳版です。英語版のXOOPS Cube関連記事を翻訳作業中...

2007年9月15日土曜日

「コアチームは死んだ」

……などと過激なタイトルですが、このエントリは(あなたもご存じの)現在の XOOPS Cube プロジェクトのスタイルについて言及しているだけです。

私は、 XOOPS Cube プロジェクトの現在の開発スタイルについて何度かアナウンスしました。しかし、多くのユーザーは、それを知らないか誤解しています。恐らく、その原因は、私のお粗末な英語です。ごめんなさい。

今現在、 XOOPS Cube には「コアチーム」というものはありません。このスタイルは、オープンソース開発スタイルのひとつであると私は思っています。加えて、かつて「コアメンバー」として知られていた旧メンバーは、それぞれの理由によって、全員が今 XOOPS Cube の活動的なボランティアというわけではありません。つまり、 XOOPS Cube プロジェクトはほとんど空っぽなのです。

もし、あなたがそこにチーム(複数のボランティアによって構成され仕事を共有する組織)があると思いこみ、何かを提出すれば、ほとんどのケースにおいて、私、 minahito がそれを担当することになります。今、プロジェクトには、活動的ボランティアが非常に少ないためです。

(本日ただいまは主語を私のものとしましたが、当然私が無反応で足を引っ張る(った)時期もあります)

ほとんどのタスクは、複数人数で分担されるというような話にはなりません。泣き言ですが、私は、非常に多岐にわたる分野でタスクを持っています。従って、私は、 1 つのものに集中し得ません。要するに、今の私は、集中力を欠いた無能の人間だということです。

XOOPS Cube は、私がその1人であるように、活動的なボランティアとしてあなたの助けを必要としますが、逆に、あなたを助けることはほとんどできません。プロジェクトは、「その時期その時期の、現在動けるボランティア」によって前進させられるアドホックな存在です。

あなたは、既に「コアメンバー」であるかもしれないし、そうではないかもしれない。そういうことなのです。

私は、きっかり一人の人間であり、チームのように見せかけることはできません。英語を書けば日本語を書け、日本語を書けば英語を書け、プログラムを書けばドキュメントを書け、ドキュメントを書けばプログラムを書け、とよく言われるのが悩みどころですが、一介のサラリーマンがアフターファイブにこなせる仕事量ではないことは想像がつくでしょう。このような要求は「仕事が複数人で分担されるであろう」という誤解に基づいています。

繰り返します。コアチームは、ありません(とっくに)。この事実と新しく導入済みの開発スタイルを理解してください。皆さんがコアチームの幻を見て、一線を踏み越えなくても全部チームがやってくれると誤認する限り、 XOOPS Cube プロジェクトは前進しません。

では、 XOOPS Cule は、どのような将来を得るでしょうか ? 私が思うに、新しい「中心点」とユーザーから認識されるであろう幾らかのグループがあります。それらは、プロジェクトを直接前進させるでしょう。現在、 cubson をそれらのグループのうちのひとつ「XC東海」に移すために Tom さんと交渉中です。

詳細は Wiki ページの「Get Involved」を読んでください。ほとんどのことはこのページで説明されています。

私は理想的ボランティアの一人でありたいと思っていますが、言うまでもなく、毎日コミュニティを訪れることはできませんし、まして、これらのコミュニティの全トピックに目を通すなんて事はとても不可能です。我々が重要なことを忘れ得ないように、トラッカーシステムは、存在します。

トラッカーシステムをうまく使いましょう。私は、近日中に、非常に忙しくなる予定です。

(日本語版追記)
とはいえ、もともとの XOOPS がそうでしたから、チームにリストアップされることで「なんとかチームに入った」などと海外(本家)で訳の分からない騒動になるのは苦痛でしょう。全部ひっくるめて「ごっこ」だと思ってる人も多いと思いますが、面倒事なのは間違いありません。他のプロジェクトには、パッチは送るけどコミット権を取らないというプログラマもたくさんいますが、普通それを「チームの内・外」ではとらえないのが一般的だと思います。このへんを「チーム内外」で強く意識する傾向が XOOPS 世界にはなぜか存在します。平たく言えば「メンバーにリストアップされているかどうか」が「どれだけ成果物をパブリックドメインに残したか」より重視されるのが XOOPS の慣習だということです。

フォークついでに、これをぶっ壊そうというのが Cube です。「成果物をパブリックドメインに残し続けるうえで、権限が問題になったときにパーミッションを手にした人」がプロジェクトのメンバーということになります。
問題は周辺がこれをどの程度の意味合いで受け取るかですが、とりあえず、長く XOOPS を見てきた人にも「ああ、○○プロジェクトと同じになったんだね」という形で理解して貰えるようなドキュメントをいろいろ整備したいとは思ってます。

0 件のコメント: