先の話の与太話というところですが、 blender.org の Education & Help では、掲示板の書き込みへのリンクを見かけることがあります。チュートリアルへのリンクが、掲示板の書き込みへのリンクってどういうこと?と思われるかもしれませんが、海外のアーティストのフォーラムではときどき、ノウハウやチュートリアルを記事にまとめて書き込む人がいるのです。
XOOPS など、日本の IT 系の掲示板では、そういった書き込みは、嫌がられるとまではいかなくても何となくKY扱いされたり、きちんと形で記事にまとめないと情報価値が出ないという感覚でスルーされることがほとんどではないかと個人的には感じています。
(違っていたら、ゴメンナサイ……)
海外では、こういったことは評価されるアクションのひとつのようです。
そのカキコミの使われ方も、結構おもしろくて、
たとえば、ある個人のホームページにチュートリアルのコーナーがあったとします。日本人の個人のホームページだと、クリックすると、その個人ホームページの中のチュートリアルコーナーが開く……という作りがメジャーだと思います。仮に、そのチュートリアル自体は、元々どこかの掲示板などに書き込んだ記事だったとしても、清書してきちんと自分の記事として焼き直してから自分のホームページの1コーナーに収録する。そうして初めてビジターに提供する、というポリシーでホームページを作っている人が結構多いんじゃないかなと思います。
ところが、海外のホームページオーナーの中には、チュートリアル等をクリックすると、その人が書き込んだ掲示板のトピックにジャンプする……という作りにしている人が少なくないんです。ゲームレビューのリストだけ持って、クリックするとゲームレビューサイトの自分の書き込みにジャンプする!みたいなページ構造にしている人もよく見かけました。いわば自分のカキコミまとめサイトのようなものを自分のホームページとして持っているような形です。
あるいはひょっとしたら、「コミュニティにどうコントリビュートしたか」という足跡こそが、自分のホームページにふさわしい情報だ、という考え方なのかもしれません。
なんにしても blender.org はそういうカキコからきちんとしたチュートリアルコーナーに至るまで、貪欲にお役立ち URL リンク集を収集して Education & Help として提供しています。その blender.org は "Bigger than us!" という書き出しで、「インターネットの世界は blende.org より広大だ!だから有益な情報は blender.org の外にあるのは当たり前。どんどん活用しよう!」みたいなことを言ってます。このスタンスは結構好きです。
この考え方は日本人の強すぎる責任感(チュートリアルコーナーがある以上、ちゃんと清書したチュートリアルを持つのじゃ!さもなくば切腹じゃ!)とは相容れない部分もあるかもしれませんが、「きちんとしたものを作ろう」とか言ってる間に何もしないまま一年、二年と過ぎてしまうのもまた事実。ましてフリーソフトウェア活動なのですから、「ありものにどんどんリンクを張って最初の手間で提供 (^^)」というのは、書く方も読む方もハッピーになる選択だと思います。
ということで、こういうポリシーはぜひパクリ^H^H^H見習いたい!と、そう強く思う夏休み3日目でした。
sunday-labの日本語訳版です。英語版のXOOPS Cube関連記事を翻訳作業中...
2008年8月12日火曜日
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