sunday-labの日本語訳版です。英語版のXOOPS Cube関連記事を翻訳作業中...

2008年3月20日木曜日

Let's test 2.1.4 RC

2.1.4RCがリリースされました。RCとはリリース候補版のことで、有り体に言えば「アーカイブしたのでテストしてください」バージョンということになります。「テスト」は品質のカギを握っていますが、市民活動ベースの OSS である XOOPS Cube ではコーディングと同様にテストも有志の手に委ねられています。

市民生活を営みながらの有志活動は、どうやって自由時間を調達するのかが大きな問題になります。いまどき9時~17時の仕事をしている人はほとんどいないと思います。一日30分~1時間ほど確保できればかなり上々ですが、なかなかそうはいかないでしょう。

個人的に月30時間確保できれば相当だと思いますが、その程度の時間では、コーディングやドキュメントで手一杯というのが実情です。月30~40時間では足らないくらいで、全環境・全ケースでテストを行う時間は残りません。

商用ソフトウェアならデバッグ部署やデバッグ会社にテストを依頼するのですが、 OSS では無理な相談です。こういった話は XOOPS Cube に限ったことではなく、市民活動ベースのオープンソースはすべて同じ事情を抱えています。しかし、コーダーが有志で集まるように、テスターも有志が集まりますので、多くのプロジェクトはそうやってテストを行い、最低限の品質を確保しようとしています。

(テスターが集まらないプロジェクトでは、二ヶ月かけて開発し、二ヶ月かけてテストして、ようやくリリース……という運営を行っているところもあります。幸い XOOPS Cube はユーザー数はむちゃくちゃいますので、効率よく開発を回転していけるようになっています)

XOOPS Cube は、最近では RC を出したあとは時間で区切って本リリースを行うというやり方をとっています。そして問題が出れば次のリリースで修正します。これはテスターの頭数に限界がある以上、2週間も3週間も待っても仕方がないので、特に大きなレポートがなければ問題なしと割り切っているためです。

万が一、 RC 期間中にテストを行った人がゼロ人だった場合は、ノーテストに等しい品質になります。幸い、海外の皆さんがテストに対して非常に積極的なため、これまでノーテストだったことはありません。しかし、日本で人気のモジュールや使用法は必ずしも海外のテスターがテストするとは限らないので、日本は日本で積極的に行っていく必要があります。

(このようなプロジェクトでは)テストは量ですので、頭数がいればいるほど助かります。とはいえ、忙しい毎日で、一日30分調達できたとしても、自分の環境や自分のモジュールで問題が起きないことを確認するには時間がぎりぎりだと思います。フォーラムやローカルコミュニティを上手に利用して、「この環境では問題がなかった」「使用中のこのモジュールは問題がなかった」と報告しあえば、効率よくテストを進められると思います。

こんな感じ(↓)

> 問題ありませんでした。使用中のモジュールは正常に動作してるようです。
>
> Apache : xxx.xx.xxx.
> MySQL : xxx.xxx.xxx
> PHP : 5.1.2
> Module : Protector, Pico and...

(正常、バグに関係なく)報告があればレポーターのお名前はスタッフリストに加えます。ローカルコミュニティのレポーターはどなたかまとめてフォーラムに報告いただけると助かります。

(フォーラムにあげておけば僕が忙しくていろいろできないときでも他のコミッターがやってくれますので)

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