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最初に英語で書かないと、最初に日本語で書くと翻訳大変なんですよ。できるだけ日英両方に対応していこうという観点に立ったとき、まず英語で書くというのが、自分が効率よくこのミッションをこなしていくために編み出したコツなんです。英語力があればまた別なんでしょうけど……
ちょっといい機会なので、国際と日本の関係を整理します。
ただ、長いので分けました。興味がある人は、「続きを読む」をクリックしてください。
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もともと XOOPS Cube というのは日本人だけでスタートを切ったのはご存じの通りです。自分も英語はまったくできませんし、海外をどう入れていくかということに関しては自分は積極的ではありませんでした。しかし、いわゆる旧コアチームでは、海外への対応や、海外の人に協力してもらうことでより発展するという意見を持つ人も少なくありませんでした。
でも僕は乗り気がしなかった。英語アレルギーありましたから……
高校時代、英語は10段階評価でリーダー・グラマーともに1と2しか取ったことがない絶望的な英語力でしたので……
(ちなみに「赤点」といいますけど、マジで通信簿に赤で数字書かれるんですよ、あれって。「ああ、赤点ってこういう意味か」とか高校三年生のとき思いました。三者面談の時に色黒の母の顔色が color=#FFFFFF になってましたね。帰宅後 #FF0000 に変化していきましたが。ほんとよく進学できたものです。;;)
ところが、 XOOPS Cube が海外サイトを立ち上げ、海外への応対をとっていくうちに、1人非アクティブに、2人非アクティブに……という感じで、海外で応対をとれる人が XOOPS Cube の前線から離脱していきました。約一年間の完全放置期間を経て、いくらなんでもこれはまずい、ひどすぎる、ということで、翻訳機片手に自分がなんとか英語で対応していく覚悟を決めたのですが、最初は一時的に間を持たせるだけのつもりでした。
しかし、対英語戦力のカムバックの可能性が絶望的な状況になりつつあることと、オープンソースボランティアの観点では海外のほうが気軽に戦力調達がしやすいこともあり、「一人で日英両方を見るのは不可能なので、どっちかに絞るなら、英語しか選択肢がない」という逃避不可能な事実に対して、自分もだんだん前向きな考えを持つようになりました。
自分の中で大きかったのは Legacy 2.1 のリリース前のテスト期間中の海外の絶大な貢献でした。あと、このころはトラッカーシステムの利用に関して国内外でねじれ現象が発生していました。このあたりで自分の中の「日本>英語」が「英語>日本」にひっくり返りました。
どういう事情だったのかというと、
当時、日本で「自分も限界が来ているので、どうかトラッカーを使って、自分の生産性を助けてください」とお願いしてもシカトされてましたが、海外はすんなり協力してくれたんです。ところが、あの頃は sf.jp を使っていて、海外の方は英語で書くことが憚られていた。報告が重複することもあり、対応も大変だったため、途中でトラッカーシステムの公用語を英語に変更したのです。
もちろん、日本も人口はすごいですし、熱心なテスターと一緒に開発していったわけですが、「トラッカーを使う苦労を受け入れて、開発者を助けてくれるかどうか」ではっきりと国内外の対応が分かれてしまう形になりました。
- トラッカーに母国語で書く資格を持つが、トラッカーを使うことに協力的ではない日本
(結果、フォーラムや日記に書く) - トラッカーに母国語で書く資格はないが、トラッカーを使うことに協力的な海外
(結果、フォーラムや日記に書く)
その後、トラッカー上の日本→英語の翻訳協力もほとんどまったく得られなかったことから、日本語による書き込みも禁止して、 sf.net に移転し、現在に至ります。この頃から「一人のアクティブメンバーでプロジェクトが維持できるまで極最小化しないとこのプロジェクトは維持できない」と考えるようになりました。
当時は、僕も忙しくて、睡眠時間削らないと Cube の開発ができないという現実があって、睡眠時間削ってフォーラムを追っかけたりしていると、ささくれた気分になってきて、若干ヒステリック気味になって申し訳なかったな、と反省しています。でも、あまりトラッカー代理上げを続けても厭味ったらしくなるよなぁ〜とか思って、1/3は大学ノートと鉛筆でバグ管理したりして、結構僕もぎりぎりのところまで頑張ったつもりではあります。
とかくレポートがきつかったのを覚えてます。掲示板でレスする箇所を探し出すのも大変でしたし、書き方間違うと「傷ついた」とか言われるので細心の注意が必要でした。バグを取るのに30分、その報告に1時間30分とか時間をかけたり……
トラッカーに代理上げしたうえで、代理応酬でプレッシャーをかけないように、その先は大学ノートで管理するというケースもありました。
00:50 帰宅、7:30 出発というような状況で、どう時間をひねくり出すのかという戦いでした。最終的には生活も仕事もCubeも全部なにもかもガタガタになって、仕事に専念するということで、 Legacy のリリース前に半年間の完全離脱期間を作り延期の戦犯になってしまいましたが……
Legacy 2.1 RC あたりで XUGJ が本格的に動き出す一方で、 wanikoo さんが忙しくなってしまい、日本と海外の力関係が逆転してきたところもあるのですが、国際にしておくことで日本の慣習的な束縛にとらわれない効果も期待できますし、現状維持で大きな問題はないでしょう。
理想はともかく現実としては日本は使う側だと思いますので、作る側を日本のみに絞るとやっていけないと思います。また、将来コードを書いて牽引していく人を、民族的に制限するという発想がどうしても自分的にはついていけないところがあって……
プロジェクトとしては、ニュートラルにしておいて、たまたまそれが日本人だったとか……そういうふうにやっていったほうがいいと思います。逆に日本人に制限をかけることで、日本人の参加意識の低さがネックになって、組閣しようとかNPOにしようとか金儲けのスキーマを整備して開発者の参加を促そうとかいう話になる方が皆さんイヤじゃないですか?
プロジェクトはポンと、ただ存在していて、各国でそれぞれの国民性とかお国事情に合わせて自由に整備してもらって、プロジェクトはそれには干渉しない、というのが一番シンプルで自由度が高く、厄介な事情も抱えないので継続性も高いと思うんです。そういうところから今のシステムができてますが、詳しくは XCDM のときの PDF の資料も覗いてみてください。
たぶん、 Legacy 2.1.0 の開発ステータス時の経験を通じて一度結論を出している僕と、開発が終了してから Legacy を見始めた方々(今から結論を出そうとしている方々)では相当意見が食い違うと思います。一応皆さんが想像しているであろう日本主導というのはひととおり試した上で、成立しなかった経緯があるということはご承知置き下さい。
開発者向け日本語フォーラムみたいなのがなかったのも「日本語網があった頃から、わしが用件や依頼書いて出しても殆どノーレスポンスやったやんけ!そんなら英語一本化でええじゃないか」という自分なりの往事の結論があったからのことで (^^;
この状況が本当に変わりつつあるなら、日本は日本でいろいろやってもいいんじゃないかと思います。
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